2007/02/03
書き始めました
茂木さま,
ついに書き始めました。これからは脳内に鳴り響く「仮想としての響き」を五線紙上に固定する作業です。書き始めということもあって,ちょっと気分を換えるために,書斎を離れて,某所某ホテルにひとり籠って書いています。
住み慣れた書斎では(自分のブログにも書きましたが)身の回りのもの,文具や家具やその他もろもろの全てのものが,自分と同じように息をしているのを感じて,その書くという作業においては,敢えてそれが邪魔になったりもするのです。
このようにホテルの一室に籠っていますと,自分がひとりぽつんと孤立したような感覚に浸りますので,脳内に鳴り響く「仮想としての響き」を五線紙上に書き写すという作業には,かえって好都合だったりもするのです。
本番が5月26日,パート譜等のマテリアルの準備(出版社は全音楽譜が受けてくれました)を考えて,それに少し保険を見て,スコアの仕上がりを3月末日と決めました。
いまからちょうど2ヶ月。オケを書くにはやや厳しい日程となってしまいましたが,頭の中には曲はほぼ出来上がっていますから,あとはがむしゃらにひたすら書きまくるだけ。これからは肉体的な資源(リソース)を消費する期間が続きます。ちょっと体育会系のノリですね。
お恥ずかしいはなしですが,40半ばを過ぎて,このところ急に年齢を感じるようになってきました。芸術的な仕事をしていても,最終的には,ここぞ一発というときの体力が勝負を決めるように思います。志が強くてもそれを支えるだけの体力がなければそれを具現化できません。茂木さんのように朝起きてすぐスクワットから始めようかと思います。