2007/02/15
作曲家の視線
たとえば猫の視線,つまりそのような低い視線からは世界がどのように見えるか,なんて試みがあって,もちろん猫に限りません,小さな子どもにカメラを渡して写真を撮ってもらうと,とても面白いアングルを発見することがあります。
今回はちょっといたずらして「作曲家の視線」というものを撮ってみました。作曲中の様子という写真は数多いですが,作曲者自身の視点から撮った写真は以外に少ないように思います。
これが私の世界です。こうやって見ますと,非常に狭い空間の中で仕事していることが分ります。狭いですがこの世界が私の宇宙であります。この世界から脳内にイマジネーションが飛翔しているのです。我々ヒトの想像力というものは実世界の時空間を超越しているように思われます。
しかし,それらもすべて(茂木さんの言葉を借りれば)たかが容積1リットルの脳内で起きている現象にすぎません。網状に結合した1千億個の神経細胞から,なぜそのような「仮想としての響き」が生まれて来るのか,本当に不思議です。